道南民俗学研究会

虚飾を捨てた文章を書きたい。

史跡(パワースポット)を訪れる際の心得

f:id:bnzntna:20190510134230j:plain 体調不良の最中に縄文遺跡である三内丸山遺跡丸山を訪れて、そこに滞在した数時間、一時的に体調が良くなったという話を以前に知人から聞いたことがある。 
 不調が治ったのかと思ったのも束の間、帰り道では再び体調が元通りにすぐれなくなったとのこと。確かに、あそこは見晴らしもよく、空気も澄んでいる。
 映画「縄文にハマる人々」でサブカル界を席巻した山岡信貴監督は映画放映後の特別対談で、縄文遺跡を巡ることは私にとってはパワースポット巡りになっていたのかもしれないとお話をされていた。単に地の利がよいというだけではなく、よい磁場を広大な土地の中から選択して彼らは住まいを選んでいたのではないかと。

 その話を聞いたときの私は、そういうこともあるのかという実感を伴わないものであったが、いざ自分が史跡巡りを始めると、身体の不思議な反応というのは経験をする。

 史跡というのは歴史上の跡地ということで、ストーンサークルなどの数千年前という年代の古いものから、城址や近代の古戦場跡地まで様々にある。それは現代の区画の中では、切り開かれた畑の真ん中にあったり、繁華街になっていたりと必ずしも暗い印象ではない。

 必要以上に敏感になるものでもないが、史跡を訪れる際の私流の注意点をここで記してみたいと思う。

1、記録や報道という強い動機がある場合を除き、喪や信仰の対象に関して、みだりに写真撮影をしない。
 見る分には何ともなくても、撮影するとよくないものがある。

2、管理維持費名目での募金箱のようなものがあれば、一定額(私の場合は、百円ほど)を献じる。その場の状態を変える(荒らす)ということが悪い。
 なお、自然物であれ、人工物であれ、販売品を除き何かを持ち帰らない。販売品であっても、後々扱いに困りそうなものは買わない。 

 寺社参拝の際も、一定少額の賽銭を献じるものとする。なお、これは管理維持費名目のものであり願掛けはしない。   

 3、旅先では全てを見ようとせずに必ず見たい場所に大きい時間をあてる。その他、現地ならでは得られる関連情報は下見としてスットクし、次回に見るものとする。
 仏像や宗教画など念(製作者の感情)の入り込みやすいものはキャパを超えて鑑賞すると、急性疲労の原因となる。行動時間に余裕を持つ。