道南民俗学研究会

虚飾を捨てた文章を書きたい。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

⑦息抜きコラム/津軽ディープスポット

JR木造駅正面にあしらわれた遮光器土偶 JR車両が通過すると目が発光する仕組み。遮光器とは北方民族が雪面の照り返しから目を保護する木製または革製の眼鏡である。潜水士や宇宙飛行士の印象を伴う外見でもあり荒唐無稽と言うべき様々な憶測もある。インパク…

⑥美の妙薬と内部空洞土偶の謎

先日、平安前期に生きた菅原道真公と言う人物の生涯を追ったテレビ番組を見ていると民の困窮を慮り上司に強い具申をした信念の学者だということがわかり感銘を受けました。 それが故に帝から信任を受け異例の出世をすること、そして過分のことと辞職を申し出…

⑤息抜きコラム 津軽海峡、お茶、青銅器

北斗市当別町トラピスト修道院登るルルドの泉からの眺望函館山が独立した島のように海上に浮かび上がっており、幕末に黒船で来訪した米国海軍ペリー提督をして、天然の良港と言わせしめた函館港の一端が読み取れる画像。右側には津軽海峡が開けている。函館…

④JOUMON-縄文

本題に入る前に私事を述べます。私の趣味は古代遺跡を巡ることです。近々、海峡向かいの田舎町に約一万六千年前に制作された土器の断片を検分しに行く予定です。晴れた日には対岸を望むことができる津軽海峡は、西の日本海側から東の太平洋側へと抜ける潮流…

③核なき世界という問い掛け

この北の港街の古い船着き場は狭いが故に様々な色を身に纏った人々が点描画のように目につきます。 今は一目で、それとわかる異国の青年僧が法衣の裾を翻して歩き過ぎました。おやおや、子供たちが石畳の上を飛び跳ねていきます。この国の古い詩人が言うこと…

チャチャ登りに吹く風②函館の新年

息抜きコラム 例年の新年の函館の様子 本日1月7日は北海道でも一部の寺社において「どんど焼き」が行われ、正月飾りが片づけられる。日本社会は、これで正月の淑気から日常へと戻りだすである。 意外にも静穏な天気の本日午前、これから私もいくつかの寺社の…

チャチャ登りに吹く風①はじめに

チャチャとはアイヌ語でお年寄りを意味し、それは、この坂の勾配が急であることを示している。例えば、背曲げ坂などと和称が定着せずにアイヌ語音が残り続けたのはなぜなのか。それは15世紀半ば「コシャマインの戦い」後も当地に残留したアイヌの末裔と、和…