⑦息抜きコラム/津軽ディープスポット
JR車両が通過すると目が発光する仕組み。遮光器とは北方民族が雪面の照り返しから目を保護する木製または革製の眼鏡である。潜水士や宇宙飛行士の印象を伴う外見でもあり荒唐無稽と言うべき様々な憶測もある。インパクトあるデザイン感覚である。
古代人が土偶を制作していた技術は今日では仏像やアニメーション、ゆるキャラなどの制作に継承されているのかもしれない。
どこまでも続くように見える鳥居は信徒から神恩感謝の徴(しるし)として奉納されたものである。鳥居自体は俗界と聖域を分ける結界であるが、大きさや数により、祭神の威光が示されているようである。
生活と信仰の距離が近いと見て取ることもでき、この数の圧に気おされる感覚がある。
橋とは此岸と彼岸を結ぶもので、我が国の象徴性世界においてきわめて宗教的な意味を有する。即ち、今私が立つ岸は煩い多いこの世であり、対岸は生きることの苦しみが消失した世界であり、あの世である。
この橋はまるで浄土へ掛かるようである。
なお岩木山は地元の人々から現代もなお敬意の対象とされている聖なる山である。